相続対策

■相続対策とは
相続対策とは、将来、自分の死後に行われる相続が問題なく円滑になされるよう、生きている間から対策を行っておくことをいいます。
対策の方法としては、色々考えられますが、相続対策をしておくと、相続人たちの負担を軽減することができたり、相続人同士のトラブルを未然に防いだりすることにもつながります。

●相続対策の具体例
相続対策のなかでも、ここでは２つのアプローチ方法を紹介していきます。

1つ目は、相続税を節税する方法です。
相続をする際に、遺産が一定以上の額である場合には、相続税がかかります。
相続税は、相続の対象となる全ての財産の価額によって左右されます。
そこで、生前贈与を行い、相続財産自体を減らすことによって、相続税を節税することができます。
生前贈与は、自分の財産を誰かに譲り渡しておくというシンプルなもので、難しい手続きもないため、誰でも簡単に行う相続対策であるといえます。
生前贈与を行う際の注意点としては、年間110万円までに抑えることです。
そうしないと、贈与税がかかってしまいます。
また、生前贈与は、財産をあげる側ともらう側の双方の合意の下で行う必要があり、一方的に財産を渡しても生前贈与したことにはなりません。

2つ目のアプローチは、遺産分割に向けたトラブル対策です。
具体例として、遺言書の作成について紹介します。
遺言書を作成しておくと、相続開始後のトラブルを防ぐことができるだけでなく、相続人たちにとって、遺産分割を行うための負担が軽減されます。
さらに、自分自身の希望として、遺産分割方法を決めておくことで、意思表示をすることができます。
遺言書には作成方法によって、３つの種類があります。
遺言書を作成する際の注意点としては、形式をきちんと守ることです。
署名や押印といった形式を整えておかないと、せっかく遺言書を作成しても無効なものとされてしまいます。

以上の２つを紹介しましたが、ほかにも、生命保険の加入や養子縁組など、相続対策には様々なものがあります。
目的に合わせた対策方法を見つけることが大切です。

●相続に関するご相談は当事務所まで
藤井総合法律事務所では、東京・神奈川・千葉・埼玉にお住まいの方を中心に、幅広くご相談を承っております。

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